脳の老化を防ぐ生活習慣③趣味を楽しむ
夢中になって没頭できることを見つけて脳を活性化
加齢にともなって脳も老化していくのは避けられません。しかし、そんな脳の老化を少しでも遅らせる方法はいくつか分かっていています。そのひとつが、趣味を楽しむということです。人間は誰でも、好きな趣味を楽しんでいる時には、時間が経つのも忘れて没頭します。そんな何もかも忘れて夢中になれる時間が、認知機能の維持・向上に効果があることが分かってきたのです。
加齢により私たちの脳は少しずつ老化していきますが、脳には老化などのダメージをカバーする力があるのではないか、と考えられるようになっています。たとえば、知的活動によって脳の神経細胞のネットワークが密になったり、記憶を司る海馬周辺が活性化していたりすると、脳細胞がダメージを受けても脳の他の部位が機能して認知機能の低下を防ぐと考えられているのです。
そこで大切なのが、読書や音楽、写真、手芸など、脳を活性化させる趣味を楽しむこと。ダラダラせずに趣味に没頭する時間を作ることが、脳の神経ネットワークの働きを高めて老化を防いでくれるのです。