認知能力低下の症状⑥実行機能障害
今までできていた日常の行動ができなくなる
実行機能障害とは、それまで普通にできていた買い物や料理、洗濯物を干すといった日常的な行為ができなくなってしまう状態のこと。たとえば買い物なら、スーパーで肉と野菜、果物を買う、といった複数のことができなくなります。また、料理の手順が分からなくなり、作ることができなくなってしまうのです。このように、物事を順序良く考えたり、効率的に計画を立てて実行したりする能力が低下したことによって起こる、複数の行動を計画的に行うことができなくなってしまう状態のことを実行機能障害と言います。
それまで普通にできていたことができなくなる実行機能障害は、社会生活を送るうえで最も影響の大きい症状といえます。本人もいらだちを感じたり、悲しみを感じたりすることが少なくないので、専門医に相談しながらサポートするように心がけましょう。