メタボが脳の老化を早める
メタボの人は認知機能が低下しやすい
運動不足や食べすぎ、睡眠不足といった生活習慣の積み重ねが原因となって「内臓脂肪症候群」いわゆるメタボリックシンドロームを引き起こします。これは単に腹部に脂肪が溜まっている状態というだけでなく、脂質異常、高血糖、高血圧といった症状につながります。
このメタボリックシンドロームも、脳の老化、ひいては認知機能低下のリスクを高めていることがわかってきました。シンガポールで1500人以上を対象に6年間の追跡調査をおこなった研究によると、メタボリックシンドロームと診断された人が「軽度認知障害(MCI)」を発症する割合が約1.75倍高くなるという結果になりました。MCIとは、認知機能の低下はあるものの日常生活に支障はない、という状態のこと。メタボリックシンドロームは糖尿病や高血圧などの生活習慣病だけでなく、脳の働きにも影響しているのです。